業務用エアコンの設置は、家庭用エアコンとは随分と仕組みが違ってきます。
その費用がどれくらいかかるのか、またどのような工事を選べばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
業務用エアコンを購入する際は、取り付け費用の計上も想定して購入しなければなりません。今回は、そんな業務用エアコンの工事費用を馬力別にご紹介いたします。
業務用エアコンを選ぶ際は、その馬力にも注目する必要があります。馬力とはその仕事率の単位のこと。1馬力で735Wとなり、設置する室内の大きさや使用頻度などによって馬力を考えていかなければなりません。
一般的なオフィスに業務用エアコンを設置する場合は、1.5馬力~8馬力くらいが目安となります。1.5馬力でエアコン1台分、8馬力でエアコン3台分くらいと考えていいでしょう。オフィスの大きさによって大きく変動しますので、その部屋の面積なども考慮して選ぶようにしましょう。
飲食店に業務用エアコンを導入する場合は、3馬力~10馬力の使用がおすすめです。
飲食店は火を扱うため温度が高くなりやすく、人の出入りも多く、ドアを開閉する機会が多いためエアコンも効きにくくなります。
そのため、オフィスなどよりも高めの馬力のエアコンを設置する必要があるのです。
飲食店ほど気温が上がりにくいものの人の出入りがよくあるような商店の場合は、1.8馬力~6馬力程度のエアコンがおすすめ。
こちらも店舗の面積などを考慮して選ぶようにしましょう。
室内機 | 1.5~2.5馬力 | 3.0~6.0馬力 | 8馬力 | 10馬力 |
---|---|---|---|---|
天井カセット型 | 75,000円~ | 95,000円~ | - | - |
天井吊型 | 75,000円~ | 110,000円~ | 110,000円~ | 150,000円~ |
壁掛け型 | 35,000円~ | 65,000円~ | - | - |
床置型 | 65,000円~ | 65,000円~ | 65,000円~ | 140,000円~ |
天井埋込ダクト型 | 85,000円~ | 85,000円~ | 85,000円~ | 170,000円~ |
室外機 | 1.5~2.5馬力 | 3.0~6.0馬力 | 8馬力 | 10馬力 |
---|---|---|---|---|
地面置型 | 9,515円~ | 17,143円~ | 17,143円~ | 17,143円~ |
壁掛型 | 14,000円~ | 14,000円~ | 14,000円~ | 14,000円~ |
天井吊型 | 14,000円~ | 14,000円~ | 14,000円~ | 14,000円~ |
二段置型 | 19,000円~ | 19,000円~ | 19,000円~ | 19,000円~ |
屋上型 | 13,000円~ | 13,000円~ | 13,000円~ | 13,000円~ |
付帯工事 | 1.5~2.5馬力 | 3.0~6.0馬力 | 8馬力 | 10馬力 |
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冷媒配管工事費 | 2,800円~ | 3,500円~ | 5,000円~ | 5,800円~ |
ドレン配管工事費 | 2,000円~ | 2,500円~ | 現場調査後による | |
撤去工事費 | 10,000円~25,000円程度 | |||
電気工事費 | 現場調査後による | |||
搬出入費 | 10,000円~55,000円程度 | |||
廃棄処分費 | 現場調査後による | |||
養生費 | 5,000円~ | |||
諸費用 | 現場調査後による |
業務用エアコンの馬力別の工事費用について簡単な表としてまとめてみました。
もちろんこれらは一例で、業者によって料金が変動することも。あくまで目安としてお考え下さい。
できるだけ価格を抑えたいという場合や、より効率的なエアコンを選びたいという場合、どのようなエアコンを選べばいいのでしょうか。
業務用エアコンとして一般的で人気が高いのは天井カセット型のタイプです。
天井と一体化しているようなタイプで、室内に圧迫感を与えずエアコンを設置することが可能。
2方向、4方向など種類があり、室内の場所によって温度のムラができにくいのが特徴です。
しかし天井に穴をあける必要があり、天井カセットタイプに適していない店舗、事務所の場合は設置することができません。
設置工事費も壁掛け型などに比べると高い価格になってしまうというデメリットがあります。
天井から吊り下げるタイプの業務用エアコン。広い事務所、店舗に有効的です。
埋め込む必要がなく、比較的簡単に設置することができるのが特徴。
しかし配管が露出するため、その分設置費用が高くなってしまうようです。
家庭用のエアコンのようなタイプです。取り付けが簡単で比較的どのようなスペースにも設置できるので、工事費用を抑えることができそうですね。
手入れも簡単で、小さな店舗、事務所にもおすすめのサイズのものがたくさんあります。
天井型に比べて全体にエアコンが効きにくいというデメリットはありますが、小さいスペースでの使用なら問題ないでしょう。
その名のとおり床に設置するだけなので工事費用をかなり抑えることができそうです。
床置き型は足元をしっかり冷やす、温めることができるので、冬場の暖房機能が気になる、天井が高くエアコンの効きが気になるという店舗や事務所にもおすすめです。
あまり大きなスペースではエアコンが効きにくく、室内の温度差にムラができてしまうので注意が必要です。
ダクト内部にエアコンを設置し、各部屋で利用できるタイプの天井埋め込みダクト型のエアコン。
家庭用では見かけることがなく、また店舗や事務所でもダクト内に設置されているので見かけることはほとんどありません。
存在感がなく、インテリア、内装にこだわりたい店舗での使用におすすめです。
しかしこちらも天井に穴をあける必要があり、設置に必要な材料費、工事費がかなり余分にかかってしまいます。
その分設置費用も高くなっており、業者や馬力によっては20万円近くなることも。
メンテナンスにも手間がかかり、設置後のメンテナンス費用についても十分検討する必要があります。
業務用エアコンの工事費用には、設置費用だけでなく諸費用が多くかかります。
しかしこれらは業者によって大きく変動するので注意が必要と言えるでしょう。
冷媒配管工事費、ドレン配管工事費などは配管の長さによって決定されることが多いようです。
また、搬出入費はとくに大きなバラつきが。
搬出入の際に人力で階段やエレベーターなどを使用する場合は比較的安く済みますが、ロープで窓から搬出入する場合はその分の費用も加算されて高くなります。
さらにレッカーを使用する場合はレッカー車の費用も含むことになりますので、最も高くなることを想定しておきましょう。
業務用エアコンの種類、また工事費用についてご紹介いたしました。
業務用エアコンには様々な種類がありますが、これらのメリットや馬力によって、建物に合ったエアコンを選ぶことが大切です。
天井に穴を開けることができるのか、天井が高すぎてエアコンの効きが悪くなる可能性はないか、また、スペースが広く温度差にムラができないかなど、エアコンを選ぶ際はしっかり考えておきましょう。
業務用エアコンはその価格だけでなく工事費用も高くなります。特殊な設置タイプになればそれだけ工事費用も高くなるので、想定外の出費になってしまう可能性も。
できるだけ費用を抑えられるエアコンを選んだり、安く設置してくれる業者を見つける必要もありそうです。
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