業務用エアコンは借りものですが、基本的に長く使うことになるため、日頃からの手入れが必要不可欠です。特に掃除・クリーニングは業者に頼らなくても、自分たちで取り組めることがたくさんあります。
掃除・クリーニングを実施してあげることで空調の効きが良くなるため、快適さがアップするのはもちろん、電気代の削減にも繋がります。また、機器の寿命を延ばすことも可能です。
そこで、今回は業務用エアコンを手入れする必要性やメリット、掃除・クリーニングの具体的な方法をご紹介していきます。
業務用エアコンも家庭用エアコンと同じく、使用頻度に関わらずホコリやカビといった汚れが蓄積してきます。そのまま掃除・クリーニングせずに放置すると、通気口やフィルターが詰まったり、雑菌が繁殖したりする可能性が高まります。
その結果、汚い空気を室内に送り込むことになるため、やがては異臭トラブルや健康トラブルにも繋がってしまうのです。
さらに、エアコン内部に汚れが溜まっていることで、運転効率にも悪影響を及ぼします。汚れが空気の循環を阻害してしまうため、必要以上のパワーを使って稼働させなければならないのです。その結果、消費エネルギーが増加して、電気代も高くついてしまうというわけです。
また、通気口やフィルターの詰まりが深刻化してしまうと、エアコンが故障する可能性も出てきます。異音や水漏れなどが起こってしまうと、修理が必要になるのはもちろん、エアコンの寿命も縮んでしまう恐れがあるのです。
このようなトラブルや問題を防ぐためには、エアコンの定期的な掃除・クリーニングが欠かせません。
業務用エアコンの掃除・クリーニングを実施すれば、5つのメリットを享受することができます。
エアコン内部のホコリやカビを除去することで、綺麗な空気が提供されるようになります。清潔な空間を作り出せるようになるため、アレルギー症状といった健康被害が起こりにくくなります。
掃除・クリーニングを通して、エアコンの温度調節や風力調節の機能がスムーズに働きます。その結果、より快適な冷暖房効果を発揮できるようになるのです。また、嫌な臭いも発生しにくくなります。
エアコンの運転効率がアップすることで、稼働に要するエネルギーが減少するため、日々の電気代を削減することができます。
エアコンにより快適な職場環境を作り出すことができれば、より仕事に集中しやすくなるため、業務効率化に繋がります。
エアコンが故障しなければ、機器としての寿命も延びます。また、修理によって余計な支払いが発生する可能性も減ります。
業務用エアコンの掃除・クリーニングについては、いつでも手軽に取り組める方法もあれば、大掃除などの機会に実行すべき本格的な方法もあります。
「エアコンの掃除が面倒くさい…」「忙しくて掃除する暇がない…」という場合は、ちょっとした時間があれば実行できる、簡単掃除から始めてみましょう。
「せっかくなのでガッツリ掃除したい」「とことん綺麗にしたい」と考えているなら、大掃除の機会などに本格掃除を実行しましょう。手間に見合うだけの効果を得ることができます。
掃除・クリーニングを実行するにあたり、いくつか注意点があります。「手入れしたら動かなくなった…」ということにならないよう、しっかり確認しておきましょう。
業務用エアコンから「黒い粉」や小さなゴミが落下してくる場合、それはエアコンのなかで発生したカビやホコリの塊であることがほとんどです。エアコンで発生したカビやホコリは運転中に室内に撒き散らされてしまうこともあり、アレルギーなど健康を損なう原因になることも。
下記では、こうした業務用エアコンに発生するカビやホコリをチェックする点検方法をはじめ、クリーニングの方法などについても解説していきます。
業務用エアコンを運転させると黒い粉やゴミが発生してしまう場合、エアコン内部にカビやホコリが発生している可能性があります。こうしたカビやホコリをチェックする方法としては、下記のようなものがあります。
エアコンから発生している黒い粉やゴミは、吹き出し口(ルーバー)付近で発生している汚れかもしれません。吹き出し口の周辺では、エアコンが運転することによる室内との温度差によって発生した結露水と、エアコンが吸い込んだ小さなゴミやカビが混ざり合い、黒や茶色の液体となって吹き出し口から垂れ出してくることがあります。
エアコンの吹き出し口をチェックして黒や茶色の液体が付着していれば、濡らした雑巾やウェットティッシュで拭き取るようにしましょう。ただし、このように吹き出し口の汚れを掃除したとしても、エアコンで発生しているカビそのものを除去できるわけではありません。
次に、業務用エアコンの吹き出し口の隙間から、エアコンの奥にある送風機(ファン)を懐中電灯などで照らしてみましょう。そこに黒いカビやホコリがこびりついていれば、エアコンから発生している黒い粉やゴミの原因は、間違いなくカビです。
業務用エアコン内部の送風機をクリーニングするためには、エアコンを分解して水洗いしなければなりません。この場合、エアコンの専門知識が必要ですので、業者に依頼するようにしましょう。
業務用エアコンの前面についているフィルターを外せる場合は、この奥にあるアルミフィンの汚れ具合をチェックしてみましょう。アルミフィンは、アルミの板が重なって設置されている部分になります。このアルミフィンにカビやホコリが発生していると、黒い粉やゴミとしてエアコンから落ちてくることがあります。
この場合も、エアコンを分解して水洗いをする必要がありますので、専門業者に依頼するようにしましょう。
エアコン内部にカビが発生しやすい場合、室内の環境を見直す必要があります。ポイントは室内の湿度です。
エアコンの真下に加湿器を設置していたり、湿気がたまりやすい空間でエアコンを使用している場合、エアコン内部でカビが発生することが多くなります。とりわけ加湿器をエアコンの真下で使用すると、加湿器から発生した水分がエアコン内部のゴミと結合しやすい状態になります。空間内の湿気が高いお部屋で使用と同様ですが、除湿機を使用してみたり、部屋を定期的に換気して、エアコン内部にカビが発生することを防ぎましょう。
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